健診で尿たんぱく、尿潜血といわれたら?

尿たんぱく、尿潜血ってなんでしょう?

尿たんぱく、とは尿にたんぱくが漏れ出てしまっている状態、尿潜血、とは尿に赤血球がもれ出てしまっている状態のことを言います。
本来、私たちの体にはたんぱく質や赤血球は必要なものです。しかし、腎炎や糖尿病、高血圧など、さまざまな原因によって「ネフロン」に変化が起きると、漏れ出てしまうことがあります。尿潜血の場合、「ネフロン」だけでなく、尿路結石や膀胱炎などでも認めることがあります。
尿たんぱくはたくさん出ると尿に泡が立ったり、むくみが出たり、血圧が上がったりすることがあります。また、尿潜血は見た目が赤くなくても、血液が出ていることがあります(顕微的血尿と言います)。

健診で尿たんぱく、尿潜血といわれたら?

受診して、尿の精密検査や採血検査、超音波検査などを受けましょう。
多くの場合、自覚症状がとても少ないので、現状の把握や病気を早く発見するためのきっかけとなります。
尿たんぱくがとても多くむくみが強い場合などには、早急な対応が必要になることがあります。
また、原因を確定し治療に結びつけるために、腎臓に針を刺して組織を採取し、顕微鏡で診断する、「腎生検」を行うこともあります。
症状がないため定期健診を受けていない方も、定期検査をされることをお勧めします。

腎臓の病気は早期には自覚症状が少ないことが多いです。定期的な検査をしましょう。


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