腎臓移植とは
腎臓移植にはA.生体腎移植、B.献腎移植があります。
A.生体腎移植
血縁者(6親等以内)と配偶者(3親等以内)の方から腎臓を移植する方法です。血縁関係にない配偶者、血液型が違う親族の方からでも移植は可能です。腎臓を提供下さる方をドナー、移植される方をレシピエント、と言います。移植手術の前にはドナー、レシピエント共に、全身の様々な検査を受けて、リスクなく手術をうけられるか調べます。
手術は全身麻酔で、ドナーの方から摘出した1つの腎臓と、レシピエントの血管や膀胱とをつなぎます。
術後は免疫抑制剤やステロイド剤の内服を続けることが必須です。また、薬の副作用予防や感染症などの合併症の予防が大事です。そのため、移植後も月1~2回の病院通院は必要です。
移植の医療費はドナー、レシピエント共にレシピエントの健康保険が適応されます。
B.献腎移植
臓器提供の意思があり、脳死や心停止された方から提供された腎臓を移植する方法です。
献腎移植を希望する方は、事前に日本臓器移植ネットワークに登録が必要となります。
近年は、透析を導入する前に移植を行う、「先行的腎移植」という方法もあります。先行的腎移植を行うタイミングは原疾患や合併症によってことなります。
移植をお考えの方は通院している透析施設、腎臓専門の医師にご相談なさってください。「本やネットで移植というのを見たけど、よく分からない。自分はできるの?」、「ご家族や友人から移植って言われたけど、どうしたら良いの?」、と悩まれ、相談される患者様、ご家族様もたくさんいらっしゃいます。少しでも疑問なことがございましたら、なんでもお聞きになってください。
また、手術や移植登録をされる方は、当院では、戸田中央総合病院泌尿器科や東京女子医科大学病院腎センターにご紹介させていただいております。連携を取りながら検査、治療の方法を考えてまいります。
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